日常ながら運動を継続するコツ
まずは姿勢をよくします。姿勢を正すことはながら運動の基本の「き」です。姿勢を意識することが健康づくりの「気づき」につながります。生活習慣を無理に変えないことも大事です。今の生活を見直し、座っている時間が多いなら、逆に椅子に座ってできるながら運動を工夫します。
家事が好きなら家事ながら運動を、デスクワークが多いならば仕事ながら運動を、テレビを見ている時間が多いならテレビながら運動を中心に行います。慣れてきたら「1日5〜10種類」のながら運動を1日トータル「30分〜60分」を目標にします。
「大また歩き」が自然にできるようになったら「階段の上り下り」を加えます。生活シーン別に加えて目的別ながら運動を設定すると運動意欲も上がります。
「運動不足解消」「肩こり・腰痛・膝痛の予防改善」「メタボの改善」「生活習慣病の予防改善」「姿勢改善」「転倒予防」「認知症の予防」「ストレス解消」・・・。気がつけば自然体でちょこまか体を動かすようになっていれば、あなたは「ながらの達人」です。
通勤ながら基本3
- 1.通勤・大また速足歩き
- あごは軽くひき、肩の力を抜き、背筋を伸ばす。
- ややきつめのズボンをはくときのイメージでお腹をへこませる
- つま先で地面を力強く蹴りだし、かかとから着地する。
- まず歩幅を大きく取り、それから回転速度を上げる。
- 歩幅の目安は普通歩きで10歩の距離を8歩で歩く。
- 10分×3回/日
- 2.通勤・階段上り
- 背すじを伸ばし、お腹を引き締める。
- 階段から足半分くらい外し、つま先で着地し、勢いをつけて力強く上がる。
- 段差が低い場合は、意識してひざを高く持ち上げる。または1段飛ばしで上がる。
- 30段×2回/日
- 3.通勤・つり革つま先立ち運動
- 背すじを伸ばし、お腹を引き締める。
- 片手でつり革をしっかり握り、足を肩幅に開き、背すじを伸ばし、お腹をへこませる。
- かかとをできるだけ高く上げ、バランスを取りながらつま先立ちをキープする。
- 60秒×3回/日
デスクながら基本3
- 1.デスク・空気椅子運動―太もも・お尻
- 椅子に浅く座り、両足を肩幅に開き、背筋を伸ばし、両手を太ももの上に軽く乗せる
- 椅子から立ち上がるときには、ゆっくりと、立ちあがり、椅子に座るときにも、脱力してストンとお尻を落とさないで、できるだけゆっくり座る。
- 余裕があれば腰を少し浮かせた姿勢で2秒静止してから立ちあがる。椅子に座るときにも2秒静止してから座る。
- 30回/日
- 2.デスク・ひざ伸ばし水平上げ運動
- イスに浅く座り、お腹に力を込めてへこませ、片足をまっすぐ伸ばし、両手をひざの上に置き、つま先を立てる。
- ひざを伸ばしたまま床と水平になるまで上げ、ひざにギュッと力を込めて10秒キープする。足を入れ替えて同様に行う。
- 左右各10秒×3回/日
- 3.デスク・上体後ろ倒し腹筋
- 椅子に両足をそろえ、浅く座る。
- 背中を少し丸めて、あごを引き、お腹にギュット力を込めてへこます。
- 上体を後ろへゆっくり倒し、背もたれにつく直前で止め、10秒キープして、ゆっくりともとに戻す。
- 腰を反らせると腰椎に負担がかかり、腰痛になることがあるので注意。
- 30秒×3回/日
家事ながら基本5
- 1.キッチン・脚の巻き上げ運動
- 背すじを伸ばし、お腹をへこませ、足を肩幅に開く。
- かかとをお尻に当てるように、左右交互に1秒1歩の速さで膝を後ろに曲げる。
- ひざを前に出さずに、ひざから下だけを後ろに巻き上げる
- 60秒×2回/日
- 2.キッチン・立ち腕立て伏せ
- シンクや壁から20〜30cm離れて立ち、足幅を広げて安定させる。
- 両手の位置を肩幅よりやや広めにとり、両手を壁につける。
- ゆっくりひじを曲げ、ゆっくり伸ばす。
- 10回×3回/日
- 3.洗濯・洗濯物干しスクワット
- 洗濯籠を地面(床)に置き、左足を半歩前に出す
- 背筋を伸ばしたままひざからゆっくりしゃがみ、両手で洗濯物を取り上げ、ゆっくり立ち上がる。
- 次に右足を半歩前に出して同様に行う。
- 10〜20枚/日
- 4.洗濯・洗濯物たたみねじり運動
- 洗濯物を目の前におき、正座姿勢をとる。
- 洗濯物を両手で持ち、前・斜め前にわき腹をできるだけ伸ばして置く。
- 次に真横に、余裕があれば斜め後ろに、体をねじりながら左右に仕分けの山を作る。
- 10〜20枚/日
- 5.掃除・ひざ揺らし運動
- 背すじを伸ばし、お腹をへこませ、両足を揃えて両手で掃除機を持つ。
- ひざを小刻みに、1秒2回のリズムで、60秒で120回を目安に上下させながら掃除機をかける。
- 上から見てひざ頭がつま先より前に出ないように。
- 3〜5分/日